静岡県お茶処

2022年世界お茶まつりウイークを満喫

世界お茶まつり

2001年から始まった世界お茶まつりが今年も開催され、8回目を迎えました。

今年のテーマは「O-CHAで元気な笑顔!」

春と秋の2部構成になっており、春は5月1日~15日までを新茶ウイークと題し静岡県内外にて新茶を盛り上げるといったもの、その中で「新茶フェア」を行い、イベントなどを通して世界お茶まつり2022に合わせた商品の販売や新茶を楽しんでもらおうという趣旨になっています。

また秋の10月20日~10月23日に静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」にて「秋の祭典 ワールドO-CHAマーケット」でお茶に特化した大規模な物販会、そして「秋の祭典 世界大茶会」で日本全国のみならず海外のお茶とそのお茶のもてなし方などを体験できます。

私は今回春の祭典期間に静岡市内の様々なお店にお邪魔して新茶を堪能させていただきましたので、それを含めてお話させていただきたいと思います。

世界お茶まつり2022春の祭典概要

世界お茶まつりは春と秋に分かれそれぞれイベントを打ち出しています。

年々パワーアップしている世界お茶まつりどのような企画が行われているか概要を御紹介。

「O-CHAと笑顔のある暮らしコンテスト」を開催

世界お茶まつりの開催に先駆けて3つの部門のコンテストを開催し公募がなされました。

テーマはこちら

  • スイーツ部門「おうちでお茶と一緒に食べたいスイーツ」
  • 動画部門「日本のお茶を世界にPRするビデオレター」
  • 音楽部門「お茶を飲みながら聴きたいBGM」

各部門の入賞、最優秀賞を世界お茶まつり開催日の5月1日に発表し、各部門の最優秀賞の受賞者が静岡県島田市「茶の都ミュージアム」にて授賞式がとり行われました。

春のおちゃまつりウイーク「新茶フェア」

この期間には新茶フェアと称して各地で新茶はもちろんそれにまつわる商品の販売などをお茶屋さんやお茶カフェなどのお茶関連施設にて実施。 

おいしい新茶はもちろんこの時期でしか味わえないようなメニューを出しているお店も数多くあったようです。

その他にも茶摘みなどの各種体験も実施されていました。

スマホdeスタンプラリー

お茶まつり春の祭典期間中にスマホを用いてスタンプラリーを開催、県内400店にのぼるお茶屋などのお茶関連施設に2次元バーコードを設置し、色んなお店を周遊しながらスマホで簡単にスタンプをためれるという仕組みでした。

スタンプの数に応じて静岡県に関連する商品に応募できます。

O-CHA@沿線 

静岡県内の5私鉄にて電車内で御当地弁当やお茶ビールなどが味わえたり、お茶にまつわる体験などができるイベントであります。

予約が必要で大井川鐡道を除く他の沿線はツアーの様になっておりそれぞれ料金がかかります。

  • 伊豆箱根鉄道・・・車内で伊豆の国市にある「蔵屋鳴沢」のお茶ビールが飲めるほか、お茶等の地場産弁当が楽しめまる内容となっていました。
  • 岳南電車・・・冷茶のサービスとイワシ弁当、お土産の他お茶の工場見学や茶摘み体験ができるツアーを開催。
  • 静岡鉄道・・・静岡市の地ビールと静岡茶割りが飲み放題とお茶料理が味わえるといった内容。
  • 大井川鐡道・・・5月1日と5月15日の二日間は「おおいなび(観光案内所)にて無料で茶娘から新茶がふるまわれました。
  • 天竜浜名湖鉄道・・・緑茶、お茶弁当とスイーツが提供されました。

銘茶の産地を走りながらお茶の魅力を満喫できたようです。

世界お茶まつり体験記 ~新茶とスマホdeスタンプラリー~

春の祭典期間の5月10日に静岡市内に参上しました。

さすがはお茶の国静岡の中心地という事でどこもかしこも新茶に包まれているといった感じ、これは期待できます。

私のお目当てはというと、静岡県内の新茶を求めながら「スマホdeスタンプラリー」に参加しちゃおうというものです。

世界お茶まつりのスタンプラリーでは静岡県内のお茶にまつわる400を超える施設に2次元バーコードを設置し、そのスタンプの数により景品に応募できるという内容となっています。

景品の詳細はこちら

スタンプ5個コースでは静岡県内のホテル・旅館宿泊券(5万円相当)4名

スタンプ3個コースでは静岡県産農産物セット(5千円相当)20名

スタンプ2個コースではQUOカードPay(500円分)100名

といった内容となっており、私は当然スタンプ5個を集めて静岡市内の宿泊券5万円を狙いに行きます。

ざっと見て景品がお茶と全然関係ないじゃんという突っ込みが飛んできそうですがそこはスルーしましょう・・

私の参加NOは63739です。

この日のルートは静岡駅から距離が遠いお店から静岡駅に戻ってくるというルートを企画しておりまして早速徒歩にて1店目に!

マルヒデ岩崎製茶さんにてスタンプをゲット

マルヒデ製茶店さんは昭和34年の老舗製茶問屋さんですが、固い雰囲気のお茶屋さんという感じではなく、非常にアットホームなお店です。

コラボ商品やオリジナリティーあふれる商品を次々に生み出し様々な賞を獲得している他、お茶のイベント企画なども盛んに行われており新時代のお茶屋さんという感じがします。

また毎月1日はマルヒデ百貨店と称し、静岡県内のおいしい物を販売する企画も行われています。

静岡駅北口を出て徒歩約25分ほどかかります。

この日は天気も良く絶好のスタンプラリー日和となっており、街並みをみながら歩いていたので以外にあっさりと到着。

さっそく新茶を選んでいるとスタッフさん(のちに代表さんだと気づく)が説明をしてくれました、お茶って正直パッケージだけだとわからない部分が沢山ありますよね。

例えばパッケージの裏面見ても産地に静岡しか書いてなかったりするため静岡のどこのお茶なのかもわかりませんし、品種については書いていないのがほとんどで、珍しい品種を用いている場合に限って商品名にのせていたりします。

なので私個人の意見ですがスタッフさんが説明してくれることでどんなお茶かが分かるので、説明してくれるというサービスは非常にうれしものです。

さらにそのお話を聞いていると、他のスタッフさんが新茶のサービスをしてくださいました。

新茶フェアということもあるのか、これもまたうれしいサービスです。歩いて少し熱くなっている体に新茶がしみわたります。また試飲にもなるのでお茶選びの参考にもなります。

悩んだ末、本山茶(浅蒸し)の新茶と桜の香りがする不思議なお茶「まちこ」の新茶を購入させていただきました。

まちこは以前に静岡県島田市にある「茶の都ミュージアム」にて飲んだことがあって気になっていたのですが、こちらのお店では「まちこ」に非常に力を入れており、まちこを広めるといった活動も行っているほどであることから購入を決めました。

また購入した「幸せのお茶 まちこ」は2009年に世界緑茶コンテストにて最高金賞を受賞した一品です。

「まちこ」の小話

元々まちこはその独特の香りから、敬遠されていた茶葉でお茶屋の評価も非常に良くなかったのだそうです。

ただ実際に消費者が飲んだ際に桜の香りのする素敵なお茶という評価をいただき、一般的なお茶の概念があるお茶屋さんからの評価が低かったまちこは注目を浴びたそうです。

かつては評価が低く生産者も減ってしまったお茶ですが注目を浴び、今では清水のお茶として色んな人に知ってもらおうという取り組みが行われています。

岩崎マルヒデ製茶さんでは入荷したまちこの葉の中でもしっかり選別を行い製品にしており上質の「まちこ」がいただけます。

大海袋(だいかいぶくろ)を初めて持ってみた

大海という言葉は初めて聞く人も多いかもしれません。私自身初めて名前を知りました。

大海とはお茶の葉(荒茶)を詰めた袋の事を言います。

荒茶
荒茶とは!?緑茶はどの様にできているのか?お店で売っているお茶は、どの様な工程を経て、売られているのでしょう。この工程の大部分を荒茶と言います。荒茶によって売られているお茶の名称は変化します。この荒茶について詳しく説明していきます。...

新茶の時期になるとこの静岡市内では各地の農家さんから運ばれてくる大海袋をトラックからおろす作業をしているのが良く見られるそうです。

重さはなんと一袋30kg、これが基本となっていて例えば100kg入荷した場合30kg×3つと10kgが1つといった形で運ばれてくるそうです。

かつては40kgとか50kgとかの大海もあったそうですが現在は基本的に30kgとなっているそうで、慣れない人が持つと腰を冒してくしてしまうと言っていました。

なみにかつては駿府城公園でお茶屋さんだけを集めた運動会の種目として大海かつぎリレーなどもあったとのことでした。

実際に持たせてもらいました。持ってみて思いましたがやっぱり大分重いです。

持って運ぶのは出来そうですが担ぐとなるとやはり別物です。肩の上に上げるのは怖くてできませんでした。

やはりこうしたものもコツがいるそうでコツさえつかめば誰でも肩で担げるそうです。

ちなみに持たせてもらった大海は34kgです、これは仕入れているお茶農家さんがめんどうくさがりだそうで30kgと4kgに分けなかったからだそうです。

新作のお茶モナカ

まだ商品になっていない新作のお茶モナカもいただきました。

この最中はお茶の葉をたっぷりと使用しているだけでなく、最後にこのお茶の葉を漉すのではなくそのままミキサーでかけているのでお茶の葉がしっかりと表面に見て取れます。

それなのに見た目とは違い口の中に残ったりは全くせずに食べれます。肝心の味ですがめっちゃおいしいです。

お茶のアイスなのでさっぱりとしているのはもちろんなんですが、何よりやさしい味です。

スイーツですから甘味もありますが、甘ったるい感じもなく永遠と食べれそうな感じでした。それでいてお茶の香りや味わいが口に広がります。

お茶を大量に使っているにもかかわらず苦味や渋みが主張することなく絶妙なバランスを保っています。

子供からお年寄り、「お茶とか抹茶のスイーツはちょっと・・」って人でも食べれるようなそんな優しい味わいの絶品スイーツでした。

お会計時に一つ目のスタンプもしっかり読み込みました。

聞くところによるとスタンプラリーを目当てに来店する人は珍しいとのことでした。お店いよっては2次元バーコードを出し忘れていてお客さんに言われて慌てて出したなんてお店もあったそうです。

まあともかくマルヒデ岩崎製茶さんではお茶や最中を御馳走になり、また色々なお話と素敵な体験もさせていただき大変満足させていただきました。

KINZABURO商店さんにてスタンプをゲット

こちらはお茶通王として知られる前田富佐男さんが代表を務めるお店です。

お茶のスイーツ「茶っふる」をはじめとした様々なスイーツがあり、店内のイートインでもたべることができます。

お茶好きが行く 茶町 KINZABURO
茶町KINZABURO(きんざぶろう)で人気の茶っふるとかき氷を頂く!鈴岡氏葵区にある茶町KINZABUROU。お茶に対する愛情感じられるお店で、ワッフル、かき氷、試飲できる十種ほどのお茶など全てにサービス精神を感じました。頂いたものの写真と共に紹介していきます。...

この日はスイーツは遠慮して前田富佐男さん監修の初倉(島田市)の新茶と牧之原の新茶の2点を購入させていただきました。

何やら以前来た時にはなかった新しいスイーツもあったので食べたかったのですが時間の都合上断念・・次回食べに来ます!!

こちらでスタンプラリーの2次元バーコードの事をうかがうとスタッフさんもあまり把握していない様子で「これの事かな??」って感じでした。

ともあれスタンプゲット!

小山園呉服町本店さんにてスタンプゲット

続いては1865年(慶応元年)創業の老舗茶問屋小山園さんに向かいました。

小山園さんは手もみ茶の名人のお茶など上質なお茶をお届けしているお店です。

店内には一面お茶といった感じで様々なお茶が置いてあります。

店舗がある呉服町は繁華街ということもあり、いかにもお茶にこだわりがありそうな年配の方からサラリーマンの方まで様々なお客さんが出入りしています。

こちらでは名人作の川根茶の新茶を購入、川根茶は山間地で作られるお茶の為5月10日の時にはまだ新茶があまり入っていきていないそうで一種類しかありませんでした。

お会計を待ってる間に新茶をいただきました。

レジ近くのスタンプをゲットし次なるお店へ

chagamaさんにてスタンプをゲット

chagamaさんは創業1877年(明治10年)の老舗茶問屋マルモ森商店直営のお店で2014年にオープンしました。

お茶だけでなくおしゃれな茶器やカフェメニューもあります。

そしてchagamaさんという名前の通り店内には大きな茶釜が置いてあり、お茶を煎じています。

店内に入るなり新茶のサービスを提供してくださいました。

店内にはお茶だけでなくお茶菓子なんかも置いてあります。

新茶は主に合組をしてあるお茶が主となっているようです。

お茶のパッケージが可愛く、知人にあげたりするのはいいかもしれません。

ここでも新茶を購入させていただきスタンプもゲット、次なるお店に向かいます。

しずチカ茶店 一茶にてスタンプゲット

最後のお店はこちらにと決めておりまして静岡駅から伸びている地下道の中にあるお店、一茶さんです。

一茶さんは静岡茶商工業協同組合が運営する日本茶カフェです。

喫茶一茶
お茶へのこだわりが感じられるお店『喫茶一茶』静岡駅からすぐ行ける、和カフェ『喫茶一茶』本山茶の飲み比べや、上菓子付きのお茶また、コスパの良いお持ち帰り商品も数多く用意されているお店...

こちらでは500円で静岡市内約50のお茶が置いてあるので、色んな会社の様々なお茶をリーズナブルに選ぶ事が出来ます。

店内は新茶の時期ということもあり大変な賑わいを見せており、静岡の方から、旅行か何かできてる方、東京の娘さんに贈りたいのだけれどという方様々、特に静岡の方はお茶のこだわりが強いのでああでもないこうでもないと、対応している店員さんも四苦八苦していました。

私もかなり悩みましたが5つの新茶を購入、店内のスペースで呈茶もいただきたかったのですが満杯だったので、カフェスペースにて以前飲んで気に入った和紅茶をいただきました。

和紅茶は一般的な紅茶と若干異なり渋味がまろやかでさっぱりしています。ストレートでも非常に飲みやすいというのが特徴かもしれません。

店頭にスタンプが2次元バーコードのラミネートポップが置いてあったのですが、見てる限りスタンプをためたのは私だけでした・・

まあともかく無事5個目のスタンプもゲットすることができましたので和紅茶をいただきながら早速応募しました。

スタンプ5個で応募できるのは静岡県内のホテル・旅館宿泊券5万円相当(4名)です。

当選の発表は商品の発送をもってなので、6月上旬に家に届くことを願います。

世界お茶まつり、新茶フェアとスタンプラリーを体験して

やはり新茶の時期は非常に町も活気がわいていて、静岡市内の人々はやはりお茶に詳しくこだわりがあるなあと感じました。

色んな地域などによってお茶の個性も違い、やはりこの時期にしか飲むことができないものなので新茶を求める人が多いのですね。

世界お茶まつりは3年に1回という頻度なのでもっと様々なイベントを打ち出して、県外の人にも知ってもらい新茶の味を楽しんでもらえたらいいのになあと感じました。

世界お茶まつり 秋の祭典概要

静岡県コンベンションアーツセンター グランシップにて

ワールドO-CHAマーケット・・・世界のお茶などの物販

世界大茶会・・・世界の呈茶やもてなし方を体験できます。

という二つのテーマと共にお茶とチョコレートのコラボ商品の販売、日本茶AWARDを発表、お茶とヨガのコラボによる「ホッとできる空間」の酸化型イベント、様々なお茶のテイスティング、世界の路上お茶体験、世界緑茶会議なども行う予定だそうです。

秋の祭典にも行ってみたいと思いますのでこうご期待!!