高橋哲也と申します。
1982年千葉県で生を受け静岡県在住です。
今回はお茶種類についてお話させて頂きます。歴史や背景などは別の機会にさせて頂いて、今回は味や価格について比較検証していきたいと思います。この味の比較については、特に見たい種類がありましたら目次をぽちっとしていただきますと、飛びますのでご活用ください。
味は品種や、煎れ方、ブランドなどで変わってしまいます。参考程度に見てください。平均的な値段で一般的な煎れ方をして検証しました。
緑茶の品評会などでは外観、香気、水色、滋味で判断するのですが、今回はは6個の項目を10点満点で評価致しました。香りに関しては、そのお茶により違いがありますが、香りをよく感じられるかどうか?で判断しました。
価格は普段使いしているものを、私の感覚で点数をつけました。
- 旨味
- 香り
- 価格
- 渋み
- 甘み
- 苦み
旨い茶が飲みたいとき、渋い茶が飲みたいときあると思います。あなたの緑茶選びの参考にして頂ければ、幸いです。
目次!!
緑茶種類の分別
緑茶は「チャノキ」から出来ます。このチャノキは中国種とアッサム種の2種類に大別されます。緑茶は中国種から出来ています。そして、醗酵具合で様々なお茶が出来ます。
このチャノキに色々な品種があり、そのチャノキから取ったものを製法(加工)する段階で種類が決まります。これを「荒茶」といい、茶園で色々な加工して商品になります。この加工によって味が変わり、名称も変わります。一つ一つ説明していきます。
緑茶種類 抹茶
茶の湯道具の茶筅(ちゃせん)で点てて飲みます。
茶葉を被覆して、取れた茶葉を、蒸す→乾燥→挽くなどの作業をして「碾茶(てんちゃ)」というお茶になります。これをお湯でとかしたものが抹茶となります。
被覆する茶の種類は「抹茶、玉露、かぶせ茶」になります。玉露とかぶせ茶は被覆期間で名称が変わり、抹茶は作業工程が違います。この被覆したお茶は香りが独特で、青海苔のような香りと言われます。
基本、被覆した茶葉は新芽、若い芽が収穫され、被覆に多くの手間がかかる事や特別な設備などもあることから、高額の物が多いです。
抹茶は他のお茶とは煎れ方が違います。手間がかかる分、味わいは他のお茶とは少々違います。
値段はピンキリです、値段が高く品質の良い上級品とされる抹茶は、粉がきめ細かくて美しい緑で香りが強く、渋みの中に旨味、甘みが良く感じられます。逆に品質の悪い抹茶は緑以外の色が入った感じになっていて、香りが少なく、苦みや渋みが強く感じられます。
抹茶は外で飲みます。先生といわれる人が点ててくれたものは旨い!苦みなど感じないですが、家で自分で点てたものは苦みを感じます。
手間がかかるお茶ですね。
他のお茶と違い煎れ方(立て方)が非常に重要で難しい、抹茶教室で点ててもらい、同じ抹茶を買って、家で点ててみると違う味になります。
抹茶淹れ方
用意するもの(最低限)
- 茶筅(混ぜるもの)
- 抹茶 2g
- 茶こし
- 80℃のお湯60ml
- (沸かして冷ます)
- 茶筅はぬるま湯にひたしておきましょう
- 抹茶は茶こしで細かくしましょう
- 少量の湯で茶筅をつかい抹茶をなめらかに(ダマにならない為)
- お湯をゆっくり静かに注ぐ
- 点てる(茶筅が底に当たらないように)
他のお茶はいれる(煎れる、淹れる)と言いますが、抹茶は点てると言います。茶の湯用語で昔ながらの言い方ですね。
緑茶とカフェイン
緑茶にカフェインが入っているのは知られている事だと思いますが、抹茶、玉露には特に多く入っています。
カテキン、テアニン同様に新芽、若い芽に多く含んでいます。若い芽を収穫して作られる抹茶や玉露に多く含まれる。
カフェインはテアニンより高温で溶けだしますので、カフェインをできるだけ取りたくない場合、低温で緑茶をいれれば、多少減らせます。
煎茶やほうじ茶はカフェインが少ないです。
近年では「カフェインレス」「ノンカフェイン」などの商品も増えてきましたね。カフェインレスはカフェインを減らしてあるだけで入っているので注意してくださいね。ノンカフェインはカフェインが入っていないことを意味しています。
カフェインは体に悪いのか!?
どんな成分もそうだと思いますが、採り過ぎは良くないと思います。
妊婦さんは摂取量に注意した方がよさそうです。
妊婦さんは摂取量を200㎎に制限するように求められています。抹茶やコーヒーだと2杯、玉露だと1杯です。
カフェインメリット
- 眠気抑制
- 疲労現象
- 血管拡張
- 利尿作用
日本では摂取許容量の基準はありませんし、。妊娠していたり病気などではない場合はそんなに心配はいらないように感じます。
成人は一日400mlまでにするほうが良いと言われています。
朝少し早く起きれると、玉露をいれます。シャキっとしますが、職場につく前にトイレに行きたくなります。
1日4杯ほど飲むこともありますが、私は特に健康被害があったことはありません。
緑茶種類 玉露
今回サンプルに使った玉露は静岡県産「玉露 葵誉」100g2000円
玉露は高いものはすごく高額になります、一般的な玉露で100g2000~3000円位が平均的な価格だと思います。
玉露は被覆(ひふく)という作業工程があり、時期が来たら、日光をさえぎり光合成をおこなわれないようにします。
被覆を行う事で、独特な香り「覆い香(おおいか)」が生まれる。よく青海苔のような香りと表現される。
旨味を出すため、50℃~60℃で2分弱待ちましょう、こうすることでカテキンは、溶けず旨味成分のみ取り出せます。
のどが渇いたから飲むようなものでなく、お茶を楽しむ用ですね。お客さんが来た時などにあると良いですね。
私が一番好きな緑茶です。
上品な香りが広がる、旨味、甘みが強く後味も良い。苦みや渋みは少なく後味として残らない。香りは独特、好き嫌いはあると思うが、美味しいお茶です、しかし玉露は値段が高い。毎日飲むには少々考えてしまいますね。
被覆とは
日光が茶葉に当たらないように、「よしず」「わら」「こも」などを茶葉に被せる。
茶葉は日光があたる事で光合成を行います。光合成により『カテキン』が増加します。カテキンには苦み、渋みを感じられます。
光合成をさえぎる事により、カテキンの増加を抑え『テアニン』の含有量が増えます。このテアニンは、旨味、甘みが感じられます。
この被覆期間は20日前後で茶園で多少の違いが見られます。
テアニンとはアミノ酸の一つで、緑茶には数種のアミノ酸がありますが半分以上がテアニンです。
カテキンとは、ポリフェノールの一種で苦渋味(くじゅうみ)成分です。
テアニン、カテキンともに健康効果の面で大いに活躍している成分です。
緑茶種類 かぶせ茶
今回サンプルに使ったかぶせ茶は『厳選茶葉 静岡産 かぶせ茶』100g1000円
玉露と同じく被覆して作る緑茶です、玉露との違いは被覆期間の違いです、かぶせ茶の被覆期間は1週間前後で玉露に比べると短くなっています。
冠茶とも書きます、玉露の旨味を持ち、煎茶の渋味も併せ持つ緑茶
煎れ方は玉露同様低い温度で煎れることで旨味がよく出ます。50℃~60℃で2分位が良いと思います。
玉露同様に独特な香りがあり、煎茶の爽やかさも併せ持つ贅沢な緑茶。非常に旨い!
さっぱりしていて飲みやすい。
今回の検証では一番コスパがよく感じた。
緑茶種類 煎茶
今回サンプルに使った煎茶は静岡県産『するがの雫』100g700円
緑茶といえば「煎茶」という人が多い、もっともなじみ深い緑茶。
一般的製法で作られるお茶。(蒸す、揉む、乾燥)
一番飲む頻度の高い緑茶ですね
品質によって味はだいぶ違いますが、なじみ深く美味しい緑茶です。迷ったら煎茶を選ぶのが良いでしょう。
深蒸し煎茶
今回サンプルに使った深蒸し煎茶は静岡県産『翡玉の雫』50g500円
名前の通り煎茶より、深蒸しすると深蒸し煎茶になります。一般的に煎茶は40秒程蒸すのですが、深蒸しはその倍80秒程蒸します。さらに長く蒸すと「特蒸し茶」となります。
煎茶に比べると色が濃く出て、栄養成分が多くでます。また渋みも抑えられます。
煎茶と同じで、なじみ深い緑茶。
煎茶に比べると、緑が濃く、味も濃い
個人的には煎茶のほうが好き。
緑茶種類 番茶
今回サンプルに使った番茶は『やぶきた番茶』400g550円
下級煎茶のことですね。上級煎茶に比べると、旨味など、格段に落ちます。
一般的に値段は安く普段使いしやすい。
栄養素は低く、カフェイン気にしている人にはオススメ
番茶とは、新芽を刈り取った後の茶葉、大きくなりすぎ硬くなった茶葉などで、摘採期、品質などで主流から外れた番外の茶を指している。
番茶という名前には諸説あります
- 『番』という文字にふだん使いという意味がある
- 主流から外れた番外からきている
- 遅く摘み取った、晩茶から転じている
- 晩小屋で飲んだ安い茶からきている
他の緑茶と違って地方によって特色がありますので、それも一部紹介します
地方番茶
京番茶・・・茶葉は緑でなく、茶色。強火で炒る、スモーキーな香りが特徴
美作番茶・・・鉄窯で蒸し、煮汁をかけながら天日干しする
阿波晩茶・・・後醗酵茶、プーアル茶と同じ種類になります。製法が違う為、番茶の表記が晩茶となる。
日常飲むお茶です。
沸いたお湯で煎れられるので手軽さはあります。普段使いしやすいお茶ですね。
特に旨い!とは感じませんが毎日の食事時などは、このお茶を飲んでます。
緑茶種類 玉緑茶
今回サンプルに使った玉緑茶は『グリ茶』100g1000円
茶葉の形が特徴的でグリっとしている。
荒茶にするための精揉(せいじゅう)という形を整える工程を行わない為に形に特徴がある。
大正時代後期に輸出用として誕生した。この時代釜炒り中国茶が主流とされていたため煎茶の機械で釜炒り茶に似せて作られた。
現在では九州地方、静岡県の一部のみで生産されている
一般的に渋みを抑えられているとされているが、少々や渋みを感じる緑茶であった。煎茶と大差ない味
茶葉のグリっとした形がマガ玉みたいでかわいいです。
価格と味で考えるとわざわざ選ぶことはない。
緑茶種類 釜炒り茶
今回のサンプルに使った釜炒り茶は『有機釜炒り茶』100g713円
この緑茶の特徴は香り。他の茶にはない『釜香(かまか)』を楽しめる。こおばしい香りと、さっぱりとした味わいで飲みやすい。
玉緑茶と一緒で『精揉(せいじゅう)』とういう工程を。釜炒り茶は行っていないためグリっとした形になっている。
香りが他の煎茶と違う。湯を入れた時、口に入れた時、香りを楽しめる。
緑茶種類 ほうじ茶
今回サンプルに使ったほうじ茶は『ほうじ茶特選』130g328円
茶葉を茶色くなるまで焙じて作る。カラカラになるまで火であぶるということですね。
焙煎香が楽しめますね。各種栄養素が緑茶の中で格段に低い。
ほうじ茶特有の焙煎香があり、あっさりしている。
煎れ方にもよると思うが、味を薄く感じるので茶葉は多めにして煎れている。
飲みやすさがあり、昔懐かしい感じがする。
緑茶種類 玄米茶
今回サンプルに使った玄米茶は『上玄米茶』100g500円
炒った米の香りを楽しめる緑茶
緑茶をのんでいるが、お茶漬けを食べている感覚になる面白いお茶。
玄米の香りに好き嫌いはあると思うが、私は気にならないが好んで飲むお茶でもない。
緑茶種類 芽茶
今回サンプルで使った芽茶は、897.4茶屋で購入した『芽茶』30g600円
荒茶の仕上げ段階で芽先の部分を集めたもの。これは新芽を摘んで作ったものでなく、成長しきれていない細かい芽が多く含まれているという事。
煎茶は2~3煎で出きるが、芽茶は開き切るまで何度も楽しめる。
お茶を飲んでいる感じはあるが、旨味が薄く苦み渋みが強く感じられた。
緑茶種類 粉茶
今回サンプルで使った粉茶は『宇治抹茶入り粉茶』300g570円
粉茶には『粉茶』と『粉粉末』があり、粉粉末は茶葉を粉砕して作っており、茶殻がでない。
寿司屋で使われることの多い茶、濃厚で苦みが際立つため口の中をさっぱりさせてくれる。
回転ずしを思い出す味。
苦い!渋い!というお茶。時間がない時に急須を使わずさっと煎れられるので手間がかからず使いがっては良い。
緑茶として飲みたいときは、時間がない時だけ
緑茶種類 茎茶
今回サンプルで使った茎茶は、897.4茶屋で購入した『茎茶』30g600円
荒茶の仕上げ段階で茎を集めて作られる。
茎茶は癖がある
独特の香りと味があり、好き嫌いが大きく分かれる緑茶。
最後に
いかがでしたか?飲みたい緑茶見つかりましたか。決まらなかった方のために、最後に私なりのランキングと農林水産省、茶試験場の価格表をもとに、見やすい価格表も作ってみました。是非参考にしてみてください。
静岡県中心にお茶関連の色々場所にいき、勉強しております。記事の内容が良かったと思い、新しい記事に興味が少しでもあると思ったら是非ブックマークとTwitterのフォローお願いします。
@tya_takahashi
価格表
常備しておきたい緑茶ランキング
- かぶせ茶(玉露)
- 煎茶(深蒸し煎茶)
- 番茶
私はこの3種の他にほうじ茶を常備しています。
人が来た時などには、玉露か、かぶせ茶をお出ししています。
普通の緑茶は飽きた!人向けランキング
- 地方番茶
- 玄米茶
- 茎茶
地方番茶は色々な地域で独自のお茶を作っています。あなたに合うお茶を探してみるのも良いかもしれません。