日本茶アドバイザータカハシテツヤと申します。
今回は珍しいお茶『サンルージュ』をご紹介していきたいと思います。
最後には私なりの感想もありますので、最後まで読んでみてください。
目次!!
サンルージュとは
2011年に品種登録されたばかりの新しいお茶になります。
日本初となる日本茶品種の『カタカナ表記』で『赤い日本茶』として売り出されています。正確にはレモンなどの柑橘系の酸に反応して赤くなりますので、最初から赤いわけではありません。
緑茶には珍しく『アントシアニン』という成分が入っています。どの程度入っているのか?他の成分量も気になる所ですね。次で紹介いたします。
やぶきたとの成分比較
サンルージュのホームページにエビデンスギャラリーというものがありましたので、そちらを参考に表を作成しました。
【成分比較表(g/100g)】
成分名 | やぶきた | サンルージュ | |
カテキン | エピカテキン | 2.4 | 1.4 |
エピカテキンガレート | 1.6 | 1.9 | |
エピガロカテキン | 12.0 | 5.4 | |
エピガロカテキンガレート | 10.0 | 9.9 | |
メチル化カテキン | 検出せず | 0.39 | |
アントシアニン | デルフィニジン | 検出せず | 0.03 |
シアニジン | 検出せず | 0.03 | |
フラボノール | ミリセチン | 0.96 | 1.87 |
ケルセチン | 0.22 | 0.87 |
サンルージュ健康効果
サンルージュ成分は分かりましたね。この成分にはどの様な効果があり、どの程度摂取すればその効果が発揮されるのでしょう。
サンルージュホームページにて人、マウス試験にて健康効果が確認されているものの記載がありました。
- 血糖値上昇抑制
- 眼精疲労の改善
- 認知症機能の低下抑制
- 肝機能保護
- 脂質の吸収抑制
- 抗がん作用
- 血管障害抑制
カテキン
カテキンはやぶきたと比べると微小ですね。カテキンはお茶の代表的な成分ですね。特質すべきはメチル化カテキンが含まれている所でしょうか。
メチル化カテキンは花粉症対策に良いとされていて、一部お茶に含まれている成分です。『べにふうき』が有名
カテキンの摂取基準は決められていないが、毎日摂取する事で健康・病気の予防に役立つとされています。
アントシアニン健康効果と摂取量
アントシアニンが健康効果に期待されているもの
- 眼精疲労
- 網膜、視神経、毛様体の血流促進
- 老眼予防
目に良い成分ですね。
摂取基準は定められていないが、40mg~90mgを目安とすると良いそうです。
他の食材ににはどれ位入っているのでしょうか?
アントシアニンというと『ブルーベリー』です。ブルーベリーには10種以上のアントシアニンが含まれています。
- 赤しそ 420mg/100g
- 紫キャベツ 322mg/100g
- 茄子 86mg/100g
- 紫玉ねぎ 49mg/100g
サンルージュ旨いのか!?
私は毎日お茶を煎れ飲みます。色々な種類や品種を楽しむのが日課です。その様な私の評価です。
味は美味しくないです。他緑茶に比べてしまうと、うま味、香りが非常に薄い。苦みは感じられるものの、緑茶本来の苦みとは違う感じがします。渋みだけが口に残ります。
水色は紫と緑が合わさったような色で美味しそうには見えません。温度・時間が適切でないのかと思い、色々な事を試しましたが、同じような水色になりました。サンルージュホームページには緑色に抽出出来ている写真がありましたが、私はその様な色に煎れることが出来ませんでした。
元々茶葉が黒かったので、緑が出るのか疑問を持ちながら煎れました。
レモンを入れ赤くしてみた所。まずいです。
酸味のある薄いお茶です。レモンを入れない方がまだ飲めます。
『良薬口に苦し』という言葉があるように、健康効果を期待して飲む分には良いかもしれません。しかし美味しい緑茶を飲みたいときは選ぶべきではないと思いました。