タカハシ テツヤと申します。
お茶好きが講じて、日本茶アドバイザーの資格をとり、日々お茶に関しての勉強をしています。
今回は緑茶の成分で良く耳にする『カテキン』についてのお話をさせて頂きます。
目次!!
茶カテキン種類
カテキンはポリフェノールの一種で、ポリフェノールとは植物に存在する苦みや色素成分で5000種類以上あります。
緑茶中の主なカテキンの成分は4つ()内に緑茶内の割合を記載しました。正確にはこの4つがお茶製造の際に多少形を変え名称も変わるのですが、素はこの4つ。【】内に変化後の名称を記載しておきます。
- エピカテキン (6.4%) 【カテキン】
- エピガロカテキン (19.2%) 【ガロカテキン】
- エピカテキンがレート (13.7%) 【カテキンガレート】
- エピガロカテキンガレート (59.1%) 【ガロカテキンガレート】
カテキンの名前の由来
名前の由来としては、インド産のマメ科アカシア属の低木ペグノキの樹液から採取される『Catechu(カテキュー)』に由来しています。
1821年、スイスの化学者「F.F.Runge」が、『カテキュー』から無色結晶状の物質の分離に成功し、約10年後に、「Nees von Esenbeck」が『カテキン』と命名しました。
また、菌に勝て!からカテキンになった説などもあるようです。しかしカテキンは英語由来なので少々無理がありますね。
茶カテキンの発見
緑茶中のタンニン(カテキン)を発見したのは日本人の『辻村 みちよ』さんです。
この辻村みちよさんは東京帝国大学医科学教室を経て、理化学研究所に行き。大正13年に緑茶に大量のビタミンcが含まれることを発表。
昭和4年に緑茶中のカテキンを結晶状に単離することに成功して、翌年にはタンニンを結晶として取り出し、その化学構造を明らかにしました。
カテキンとタンニンは同じ!?
緑茶に入っているカテキンは以前タンニン呼ばれていました。
タンニンもポリフェノールの一種でタンニンを形成する一部がカテキンです。なのでカテキン類を総じて呼ぶときタンニンを使う事もあるそうです。
同じかと聞かれれば、違うものですが、性質上似ている事は確かです。
メチル化カテキンって何!?
近年注目されているメチル化カテキンとは、ポリフェノールの一種で、お茶の葉に最も多く含まれる「エピガロカテキンガレード」の一部がメチル化されたものです。
緑茶の品種は約100種ありますが、日本で最も多く生産される緑茶の品種は「やぶきた」で約全体の約80%がやぶきたです。
「べにふうき」や「べにふじ」など紅茶用の品種などに含まれています。紅茶を製造する際、酸化酵素の働きでメチル化カテキンが消失してしまう為、メチル化カテキンを利用するためには、緑茶などに製造する必要があります。
カテキン効能
カテキンには、健康効果があるとされているものが数多くあります。私は毎日お茶を必ず飲みます。その中で私が実感できたもの、そして健康効果が報告せれているものを紹介していきます。
カテキン、抗酸化作用
カテキンの健康効果で一番よく聞くのは、抗酸化作用ではないでしょうか。抗酸化作用とは人体に非常に重要で、体内で酸化という現象が起こっていますが、この酸化を抑えて、老化を防いでくれ、免疫力を保つ働きをしてくれます。
人は体内に酸素を取り込みますが、精神的、肉体的にストレスや喫煙などにより、酸素の代謝がスムーズに行われなくなります。このせいで体内では一部が活性酸素となってしまいます。この活性酸素は反応性が高く、体内の組織を傷つけます。
カテキンにはこの酸化を抑える作用が認められており、活性酸素ができるのを防いだり、活性酸素をなくしてくれたりしています。
カテキン、抗ウィルス作用、抗アレルギー作用
カテキンには、ウィルス予防の力があると言われています。
ウィルスにはスパイクという突起がありますが、そのスパイクが細胞にとりつくと、体調に異変が起きます。ワクチンなどはこのスパイクに合わせて作られることが多いです。新しいウィルスが出てくるたびにワクチンを作らなくてはならないのです。
カテキンはこのスパイクと細胞がくっつく部分を塞いでくれる効果があるとされていて、どのようなウィルスであっても発揮してくれます。
抗ウィルスに関し非常に興味深い記事がありましたのでリンクを貼っておきました。↓
私、毎日お茶を飲むようになってから、6年程立ちますが、この期間インフルエンザになった事はありません。職場でインフルエンザが流行ったときも大丈夫でした。これが全てカテキンのおかげ!とは思いませんが、お茶を飲み始める前はインフルエンザになった事があったので、もしかしたら・・・程度には思っています。
ちなみに風邪もひいていません。
カテキン、体脂肪低減作用
ガレート型カテキンにはコレステロールの吸収を抑える作用があるとされています。
私、かれこれ5か月間、体重と体脂肪を測っているのですが、体形が普通のせいか、あまり効果がわかりませんでした。
お茶を飲み始めてからは、普通の体形を維持しています。
花王さんが実験をした結果などがありましたのでリンク張っておきます
カテキン、虫歯予防
虫歯はミュータンス菌が歯に付着することから始まります。
カテキンはミュータンス菌の増殖を抑える力がある事から、虫歯予防に効果的とされています。
飲むだけでなく、緑茶でうがいするのも良いとされています。このうがいには、虫歯予防だけでなくウィルス感染予防にも良いとされていて、口の中の感染症が即座に阻止できる可能性があるそうです。
カテキン、抗菌・防臭効果
カテキンは黄色ブドウ球菌や水虫の原因の菌に対しても有効性が示されています。
カテキンというか茶葉のお話になりますが、お茶を煎れ終わった茶葉を乾かして、小袋などに入れて部屋にかけて置いておくと、脱臭してくれて、お茶のはなやかな香りをほのかに感じさせてくれます。
私は茶香炉で茶葉を燻すのですが、コスパ良く。ストレス解消、リラックス効果もあり。部屋中に爽やかな香りが充満します。下手なアロマより良いです。これで抗菌も防臭も出来た気になっています。
最後に
カテキンを上手に摂取したい場合、短期間に大量に摂取するより、長期間持続的に摂取する方が色々な恩恵を受けやすいようです。
茶葉からカテキンをうまく抽出するには、高めの温度で煎れるとカテキンは摂取出来ます。
カテキンと旨味成分であるテアニンは生合成(茶葉が育つ)の段階で競合します。うま味のテアニン、苦み、渋みのカテキン。種類によって味も、栄養素も違いますのでお茶選びも大事です。
その時々、煎れるお茶の種類や自身の体調などを考え、毎日お茶を煎れてみるのも楽しいと思います。貴方も毎日お茶を煎れる、お茶ライフを楽しんでみませんか。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
これからも静岡県中心にお茶関連の色々場所にいき、勉強しております。記事の内容が良かったと思い、新しい記事に興味が少しでもあると思ったら是非ブックマークとTwitterのフォローお願いします。
@tya_takahashi