日本茶アドバイザーのタカハシテツヤと申します。皆様は『べにふうき』といった緑茶の名前は聞いたことがありますか?
この緑茶は他の緑茶と違う点は、メチル化カテキンという特殊なカテキンの成分を含んでおります。(メチル化カテキンは後で詳しく説明いたします)
このべにふうきが、持つ成分メチル化カテキンが花粉症に良いという事なので検証してみたいと思いましたが!私花粉症ではないので花粉症の知人に頼み検証をすることにしました。
今回は私がべにふうきを飲んでみた味や香りの評価。知人にべにふうきを飲んでもらい花粉症効果がどあったのかを検証をしていきたいとおもいます。
目次!!
べにふうき
べにふうきとは、1995年に品種登録された日本で初めての紅茶。半醗酵茶(ウーロン茶)兼用品種です。
ん?緑茶用の品種ではないのかと思ったのではないのでしょうか。
- 緑茶 不発酵茶
- ウーロン茶 半醗酵茶
- 紅茶 完全醗酵茶
醗酵の具合で違いでお茶の種類が変わります。大元の樹木もツバキ化茶の樹から出来ています。なので緑茶用の品種を紅茶にすることも可能ですし、逆に紅茶の品種を発酵させなければ、緑茶になります。
1999年にべにふうきに含有されている『メチル化カテキン』が抗アレルギー作用がある事が発見される。
しかし、メチル化カテキンは紅茶にすると消滅してしまう、強い火入れなどによって減少するなどの特色を持っていました。その為紅茶・ウーロン茶の品種ですが、緑茶に加工され販売されています。
もちろん紅茶での販売もされていますが、メチル化カテキンの効果は期待できません。
花粉症とべにふうき
緑茶が持つカテキンにはアレルギー抑制効果が期待されていますが、そのカテキンの一種のエピガロカテキンガレートの一部がメチル化されたものをメチル化カテキンといい、このメチル化カテキンが花粉症緩和効果があると言われています。
茶葉中に含有されるポリフェノールの1種で、茶葉に最も多く含まれるカテキンであるエピガロカテキンガレートの一部がメチル化されたもの。
「べにふうき」 、 「べにふじ」 、 「べにほまれ」 という茶の品種に多く含まれる。
高温で溶け出しやすく、水に溶けて作用します。
水の中に溶けた状態で加熱されると異性化体のGCG3”Meが増加します。 (細胞実験では、抗アレルギー作用の強さは、GCG3”Me > EGCG3”Me でした)
メチル化カテキンを効率的に利用したい場合は、熱湯で 「べにふうき」 緑茶をよく抽出してから、その抽出液を利用してください。
ヒト介入試験で、 「やぶきた」 に比べてアレルギー性通年性鼻炎の有意な軽減効果が認められた1日34mgのメチル化カテキン (EGCG3”Me + GCG3”Me) (日本臨床栄養学会誌 (2005) 27 (1) , 33-51) を摂取するためには、 (例えば) メチル化カテキン含量が1.5%のお茶の葉であれば、3.8gの茶葉を約400ml以上の水で 「煮沸しながら5分以上」 煎じる必要があります。 (1日分)
ヒト介入試験では、軽減効果は1日あたり34mg、68mgで認められ、17mgでは対照の 「やぶきた」 と同等でした。
農研機構
なるほど他の緑茶とは煎れ方も少々違うようです。煮沸(しゃふつ)とありますが、急須でなく鍋でぐつぐつした方が良いのですかね?
べにふうき飲んでみた感想
花粉症予防効果に期待されているべにふうきですが味の方はどうなのでしょう。
茶葉は色は少し薄く感じ、香りも同様に薄かったです。水色は緑と黄色が混じったような色でした。今回はパッケージに記載があるように煎れてみました。
私が頂いた感想ですが。
まずいです苦くて渋い。甘みも旨味もありません。薬を飲んでいるような感覚です。お茶を楽しむようなものでは無かったです。
生姜を少し入れると飲みやすくなるとの記載がありましたが、緑茶本来のうまみなど無いので、多少飲みやすくなる程度でした。
良薬口に苦しとはよく言ったもので、本当にその通りです。サンルージュもそうだったので想像はしていたんですが、残念です美味しくって花粉症に効果があるならうれしいですが、そういう訳ではなかったです。
私花粉症ではないので、もう飲みません。もし花粉症になったら・・・花粉症になったときに考えます。
花粉症予防に有効か検証
知人は数年前に花粉症になりました。毎年2月、3月頃から
- 目が痒くなる
- 鼻水が止まらない
- くしゃみが止まらなくなる
- 頭痛
- 微熱
この様な症状が数カ月(6月頃)まで続くそうです。
特に病院には行かず、市販薬をのんで耐え忍んでいるそうです。
【お願いした事】
- べにふうきを毎日200㏄以上飲む
継続した方が良いので一年飲んで頂くことお願いしたのですが。口に合わなかったので断られました。
2020年2月~6月まで検証していただきました。
花粉症予防にべにふうきの検証結果
【検証初期】 朝べにふうきを飲んでいる
- 鼻のムズムズの症状が少し減った気がする。
- 市販薬と併用しているが、花粉症の症状が去年より軽い気がする。
- 時々起こる微熱・頭痛には効果はない
- 鼻水の量は減った気がする。
べにふうきを飲み始めて3週間ほどで軽微ではあるが、効果はあると思うとの事。
【検証中期】 朝・晩2度に分けべにふうきを飲んでいる
- 朝、花粉症のせいで起きることが少なくなった(鼻水・くじゃみでおきる)
- 鼻水の量は減った・鼻のムズムズは減った
- 時々起こる微熱。頭痛には効果はない
べにふうきを飲み始めて2か月程たった時。朝と晩2回に分けて飲んだ方が、効果が大きいと感じ飲み方を変えた。
結果
口には合わなかったが、花粉症予防にはある程度の効果は発揮した。特に鼻水やくしゃみは確実に減ったとの事。
目のゴロゴロ。微熱、頭痛には得に変化はなかった
休みの日に市販薬無し・べにふうきだけで過ごしたが、市販薬の代わりにはならない。
花粉症の初期の方なら、もしかしたらもっと良い結果が得たのではないかとの事。
不味いため飲み続けられない。もし口に合うような感じの緑茶であったなら軽微であっても効果はあるので飲みたい。
最後に
緑茶として美味しい頂くと考えると難しいですが、花粉症に対して多少効く緑茶としてなら、飲む人が一定数いることもうなずけます。
私、美味しく飲める方法を紹介したいと思い、色々為してみましたが見つかりませんでした。
他の人の記事見てみると、美味しいと言っている方も何人もいらっしゃいましたので、味の感想は人それぞれなので、もし貴方が花粉症であったり、花粉症予備軍であるなら、一度試してみても良いかもしれません。