緑茶の栄養分にもあるカフェインですが、悪い影響など耳にすることもありますね。そこで今回は緑茶中のカフェインは人体に影響があるか?、カフェインはどの様な健康効果があるのか?を解説していきます。
目次!!
カフェインとは何??
カフェインはアルカロイドの1種で有機化合物の1つです。よく分からないですね。
アルカロイドとは、窒素原子を含み、単一の名称ではなく、広範囲の物質を指し2000種以上がある。『塩基(えんき)性を示すような物質』という意味。
塩基とは科学において酸の対になって働く物質のようだ。
有機化合物とは炭素を含む化合物の大部分をさし、 炭素原子が共有結合で結びついた骨格を持ち、分子間力によって集まることで液体や固体となっているため、沸点・融点が低いものが多いそうです。
非常に広範囲で定義されていますね。アルカロイドを調べてみると、ニコチンやコカインなどもアルカロイドの1種のようです。医薬品などにも利用されている、モルヒネなどもアルカロイドの1種でした。
緑茶 種類別 カフェイン含有量
種類 | 100ml当たりのカフェイン | 抽出法 |
玉露 | 160㎎ | 茶10g/60℃ 60ml 2.5分 |
煎茶 | 20㎎ | 茶10g/90℃ 430ml 1分 |
かま炒り茶 | 10㎎ | 茶10g/90℃ 430ml 1分 |
番茶 | 10㎎ | 茶15g/90℃ 650ml 0.5分 |
ほうじ茶 | 20㎎ | 茶15g/90℃ 650ml 0.5分 |
玄米茶 | 10㎎ | 茶15g/90℃ 650ml 0.5分 |
抹茶は茶葉100g中3.2g含有されていて。1g中に32㎎と変換できます。抹茶を淹れるとき2g使用したら64㎎と計算できます。
玉露はカフェインを多く含有しているがわかります。
カフェインが多い食品等
(商品名 カフェイン含有量/あたり)
- ブラックコーヒー 85㎎/1缶
- コーラ 40㎎/1缶
- 紅茶 60㎎/200cc
- コーヒー 120㎎/200cc
- 眠気ざまし(瓶) 150㎎/1本
- ブラックガム 12㎎/1粒
カフェインの良い効果
覚醒・興奮作用、血流促進、利尿作用などがあげられる。
やはり一番に上げられるのは眠気覚ましだろう、これは覚醒・興奮作用で一時的にアデノシンという物質をブロックして眠気を抑えてくれる。
血流促進や利尿作用は2日酔いなどに効果的。
カフェインが人に及ぼす効果は個人差が大きいと言われております。人により感じ方が違うと思います。
カフェイン悪い効果
カフェインを過剰に摂取した場合以下の健康被害をもたらすことがあります。
- めまい
- 興奮
- 震え
- 下痢
- 心拍数増加
- 不安
- 不眠症
- 吐き気など
では過剰に摂取とはどれ位なのでしょうか?日本と諸外国の数値を見てみましょう。
カフェイン摂取基準
日本ではカフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)については、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。
カナダ保健省(HC)では健康な成人で400㎎までとされています。
カフェイン中毒
2015年12月に『20代男性カフェイン中毒で死亡』というニュースがあり。報道ではエナジードリンク摂取して死亡。というようなものあったそうです。エナジードリンクの他、大量のカフェイン錠剤を服用していたそうです、錠剤には1錠当たり100㎎含有しているものもあるそうです。日本ではこの様な錠剤は簡単に手に入ってしまう現状ですがスウェーデンなどでは購入制限があるようです。
カフェインの致死量は専門家の間でも様々な意見があるようだが3g~5g程度の様です。
カフェイン妊婦さんは取らない方がいい??
妊婦さんが高濃度のカフェインを摂取した場合に胎児の発育を阻害する可能性が報告されています。妊婦さんは摂取量に注意したほうが良いです。どの程度なら影響がないのか見ていきましょう。
世界保健機構(WHO)では2001年、胎児への影響は確定していないとしているが、コーヒー1日3~4杯までにする事としています。
英国食品基準(FSA)2008年、出生時、低体重になる将来の健康リスクが高くなるとして200㎎とWHOより厳しい制限をかけています。また高濃度カフェインは自然流産を引き起こす可能性を示唆しています。
カフェインには少なからずリスクがあるようです。妊娠前後は避けた方が良いのかもしれませんね。近年ではノンカフェイン商品も数多くありますので、そちらを選択肢にいれてみるのはいかがでしょうか。
最後に
私は毎日飲んでいる緑茶ですが、飲み過ぎると健康被害がある事が分かりました。いつもは私の体験談など交えてお話させて頂くのですが、私結構な量を飲んでもトイレが近くなるぐらいなので特にお話しできることがなかったです。
そこで今回は仕事場や知人などに話を聞いて回りました。そうしたら、カフェインにまつわる話をいくつか聞くことが出来たので、一番被害が大きかったお話をさせて頂きます。
Aさんとしましょう。Aさんの仕事は配送で車に乗って荷物を届けるということをしていました。忙しい時期は休みも無く車に乗っていたそうです(ブラックですね)寝る時間も4時間程。
眠気覚ましに毎日コーヒーを飲んでいた。しかしコーヒーでは眠気覚ましにならなくなり、ある日から・・・・目の下にメンソールのリップクリームを塗り始めました。
それでも足らず、大きいボトルの黒いガム(ブラックですね)を食べるようになりました。
事件の日はいつもより眠気が強く、信号が赤になるたびにドリンクホルダーに置いたガムを何粒も取り口に放り込んで、目の下にリップの繰り返し。口の中は常にガムでいっぱいでした。配送が終わる時間には行くときに買った黒い大きなボトルのガムは無くなっていました。
帰り道に急激な腹痛。そして時間と共に体が小刻みに震えてきたそうです。帰りは山道でコンビニまでも遠い・・・・・
それからガムは食べていないそうです。ガムにもカフェインが多く含まれていますので注意したいですね。
私、ボトルのガムって何粒入ってるのか気になって買ってきて数えてみたら100粒以上入ってました!!
単純に計算すると1200㎎はカフェインを摂取したことになってします。一日400㎎とされているので3倍は摂取していたわけですね。
皆さんも取り過ぎには気を付けてください。