日本茶アドバイザータカハシ テツヤと申します。
今回は私が秋、冬には月に2度ほどやる、『緑茶しゃぶしゃぶ』の鯛編でございます。
緑茶には色々な栄養素が含まれていますが、その中の一つグア二ル酸が非常に魚との相性が良く、うま味を引き立ててくれます。
グルタミン酸はアミノ酸の一つで昆布などにも多く含まれています。
目次!!
材料 (2~3人前)
- 鯛 一本 1キロ
- 水 900㏄
- エノキ 1パック
- 絹豆腐 半丁
- 塩 適量
- 煎茶 20g
- 椎茸 2分の1パック
- 長ネギ 2丁
- 柚子胡椒 適量
- (お好みの野菜)
煎茶は好みになりますが、今回はうま味を最大限に楽しむ為『かぶせ茶』を使用しました。
作り方
- 水900㏄を鍋に入れ、沸騰させカルキ抜きをする
- 1のお湯を65℃まで下げ、茶葉20gを入れ蓋をし2分待つ
- 大小2枚のザルを用意して、ザルとザルの間にリードペーパーをいれお茶をこす。
- 鯛は3枚に卸し、野菜は好みの大きさにカット(鯛は卸して売られているものでも代用できます)
※3で使った緑茶はまだ出ますので、捨てないで是非活用してください。
※しゃぶしゃぶ時、鍋は沸かさないようにしてください。沸かしてしまうと緑茶の成分が飛んでしまいます。85℃をキープするような感じが良いです。
つけだれ
ポン酢やゴマダレでも美味しく頂けますが、お茶に勝ってしまい、つけだれの味が強く感じてしまい、お茶を最大限に活かせてません。そこで今回は材料で用意した『柚子胡椒、塩』でつけだれを作ります。
作ると言っても、食卓に置いておくだけです。とんすい(鍋用の取り皿)に鍋の中の緑茶で柚子胡椒をといて、味の調節に塩を入れます。
さっぱりしていて、お茶、魚の旨味を感じやすくなっています。
締めは?
締めには、うどんや雑炊など普通のしゃぶしゃぶと同じものが作れます。
今回は私は少々手の込んだ締めで鯛茶を作ってみました。こちらも紹介させて頂きます。
- 鯛の中骨を軽く焼き、乾かす、鯛のスープをとる
- しゃぶしゃぶが終わった後の緑茶をこす
- 1,2を半々で割り、スープを作る。塩で味を調節
- そぎ切りにした鯛の身をゴマダレに漬けておく(15分)
- ご飯の上に4をのせ、3のスープをかける
練りごまを伸ばして、ゴマダレを作りましたが、市販の胡麻ダレで代用できます。
鯛のスープを使う事で、鯛の風味、胡麻の風味、お茶の風味の3つの風味が楽しめ、なんとも言えない味を出してくれます。
最後に
ビックリするほど、旨味がある、さっぱりしゃぶしゃぶが家庭で簡単にできました。是非一度試してみてください。
今回使用した茶葉をご紹介しておきます。しゃぶしゃぶに利用するだけでなく、普通に美味しく飲めるお茶です。かぶせ茶ですので、美味しく飲むには煎れ方も大事です。
まだ頭が残っていましたので、兜煮にして食べました。本当に鯛は捨てる所も少なく最後まで美味しく頂ける魚です。
この兜煮も一工夫で食卓のメインを飾る事が出来ます、少々時間も手間もかかりますが、こちらも簡単にではございますがご紹介いたします。
鯛の兜煮さっぱり混ぜご飯
材料
- 甘めに炊いた兜煮、鯛一匹分
- 固めに炊いたご飯2合
- 大葉、茗荷 適量
- 出がらしの茶葉(お茶を煎れ終わった後の茶葉)少量
出がらしの茶葉は乾燥させておく。
作り方
- 兜煮は骨を取り除き、身を兜煮を炊いた汁に漬けておく
- 大葉、茗荷が千切りにし、水でさらして、水を切る
- 固めに炊いたご飯に1混ぜる。その時に汁入れすぎには注意。味と米の固さを見ながら入れていく
- 2と茶葉を好みの量入れる
こちら冷めても美味しく食べれます。おにぎりにしておいても、お弁当にしても、夏の暑い日にも美味しく食べれます。
これからも、お茶に関する料理を紹介していこうと思っています。
今回試してみて、美味しく食べれた方は、是非ブックマークしておいてください。
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