静岡県お茶処

年に1日、玉露の里 新茶まつり。茶摘みや手揉みを体験

お茶好きが行く 玉露の里

タカハシ テツヤと申します。

今回は静岡県藤枝市にある、玉露の里に行って来ました。この玉露の里では年に1日5月の日曜日に『新茶まつり』を行っています。2021年は5月23日でした。この新茶まつりをたっぷり体験してきました。非常に貴重な体験もさせて頂きました。

この玉露の里は非常に景観が綺麗で、その様な場所でお茶を頂ける。なんとも日本人で良かったと思える場所です。写真も撮ってきましたので見ていって下さい。

玉露の里 基本情報

住所 静岡県藤枝岡部町新船1214‐3

電話 054-668-0019

営業時間 9:30~17:00

日本人の情緒あふれる、美しい風景の中で食や茶が楽しめる場所。

『茶室』『食事処』『物産展』がある

アクセス

車で行かれる方は上記住所を参考に大きな駐車場あります

徒歩の方はバスまたはタクシー。

(静岡駅から)

バス:バス乗り場7番乗り場丸子営業所経由岡部営業所・藤枝駅行きに乗り 藤枝市岡部支所前で下車、ここから藤枝市自主運行バス朝比奈線に乗り換え玉露の里で下車。

藤枝市自主運行バス朝比奈線ですが本数が少ないです。1時間に1本もないですのでバスで行く場合確認してから行って下さい。

バス平日
平日
バス土日
土日祝

藤枝市岡部支所前の近くにタクシー乗り場が近くにあります。

私はバスの時間も確認せずに行きましたので、タクシーに乗りました。2000円で玉露の里までつきました。

このタクシーの運転手さんから聞いたのですが、このタクシー乗り場、土日は休みで、土日はほとんどタクシーは走っていないそうです。私が行ったのは日曜日だったのですが、本当に運が良かったそうです。

そして、問題は帰りです、土日は15:20分が最終です、そのバスに乗れないと、藤枝市岡部支所前駅まで歩きです。1時間以上歩きます。・・・はい。私は歩きました。しかし帰り道も景色を楽しめます。

玉露の里は景観が非常にきれいで、利便性が悪くて当たり前だと思っていますが、皆さんは計画をしっかり立てていって下さい。

玉露の里 新茶まつり 露店

玉露の里 物産展

この新茶祭りの日には露店も並びます。

めだかすくい、編み物、手作りパン、花屋などの露店が並び、その他に尺八や琴の生演奏、紙芝居などもやってます。

お祭りの雰囲気があり楽しめます。

抹茶ラテ

薮崎園の露店

一周回ってみると、物産展の前で抹茶ラテの試飲をしていました。この露店は藪崎園さんでした。この藪崎園さんは朝比奈の茶園で非常に有名なお店です。

これは期待できる!と思い、普通と上級というものを試飲させて頂きました。

うまい!甘いが嫌ではない。甘すぎずバランスが良い。上質なクリームの様な舌触りにのど越しも良い、これは普通にリーフ茶を飲まない世代の人も好きだ。と感じました。

この2種を購入させて頂きました。

以前からこの藪崎園さんのお茶は知っていて、玉露の種類も多くどれを買っていいか迷ってしまいます。

買ったことは無いんです。私、茶園やお茶屋さんに行き、話をしながら、何買うか決めるのが好きなんです。この藪崎園さん、うちから遠くて行った事なくて、今後行こうと思っていましたが、抹茶ラテ美味しくって・・・ネットで買ってみようかな。

この抹茶ラテもネットで買えるようです。

玉露の里 手揉み実演

玉露の里 手揉み実演

今回、私が一番期待して来たのが、手揉み実演です。ここでは長時間の動画を撮ってきましが動画の編集ができませんので、私が動画の編集が出来るようになったら、この手揉みについても記事にしたいと思います。

以前も少し紹介させていたのですが、静岡県には手揉みに流派が存在します。これは全国でも静岡県のみにある文化で今は8流派があります。この手揉みの実演している方は『青透流』でした。

静岡茶はなぜうまいのか
解明!お茶歴史、なぜ静岡のお茶は旨いのか?お茶の歴史の中で静岡の茶がなぜ発展し美味しいのかが、わかりやすく解説。静岡にしかない、お茶の手揉み流派も紹介。...

今回は非常に貴重な玉露を揉む作業をみせていただきました。煎茶と玉露だと手揉み作業も違います。静岡県内でもこの玉露の手揉み作業を見れるのはここだけではないでしょうか。

私の話の相手をしてくれた方は40台の女性でした、その他手揉み職人の50代の方でしたが、この50代の方は手揉み職人の中では若い方だと言っていました。手揉みにも試験があるそうです、日本茶インストラクターの資格を持っているそうで、色々教えてもらいました。

・・・僕もやりたいなぁーと心の中で言ってみました。

通じました!なんと手揉みを体験させて貰えることになりました。気合マックスで臨みました。おじさん簡単そうにやっていました。私がやると茶葉がまとまらない・・・向きが揃わない・・・なんだ腰に負担がすごい。

おじさんに筋が良いと褒められ、浮かれて時間を忘れて手揉みをやっていました。楽しい!しかし毎日これをやるとなると間違いなく重労働だ。

玉露の里 おじさんと僕

茶師が6時間程かけて300gしかお茶が出来ません。機械で作ると数時間で数百キロ作れてしまいます。そして効率が重視され、手揉み文化は減っていきました。

今回はその中でも貴重な玉露の手揉みを経験させて頂きました。

そして手揉みの玉露を購入しました。(40g1500円)いつも飲んでいる玉露も美味しいですが、この手揉み一味違います。全ての成分が出ているような味わいです。少々口で説明するのは難しいのですが、玉露のポテンシャルを余すことなく全て引き出している感じです。普段飲み慣れていない人にすると少々クセが強く感じるかも知れません。

説明が下手ですいません。是非、『手揉み玉露』に出会う事が出来たら試してみてください。

秘密の部屋

玉露製造工程模型

余談ですが、玉露の手揉みで私の相手をしてくれた方が優しい方で本当に色々手揉みの歴史や体験談などお話してくれました。

私時間を忘れて聞いていました。そうしたら、「いいもんみせてやる」と言い、私を案内すると関係者以外立ち入り禁止に招待されました。

玉露が出来るまでの模型をみせて頂きました。「写真とってもいい」「邪魔な物どかしていいからなぁ」と言い。出て行ってしまいました。この模型は機械作業で玉露が出来るまで示してありました。

上記の写真なのですが、番傘や段ボールをどかして、写真を撮りたかったですが・・・もし、壊したら、私粗相が多い人間なので、考えました。結果、何も触らず写真を撮らして頂きました。w

おじさんにお礼を言って、記事にしても良いかも聞いたところ、快くokそして模型などは人の目に留まる所に置いておくべきだ。といいお茶愛についても聞かして頂きました。

おじさん!本当にありがとうございました。また遊びに行きます。

玉露の里 瓢月亭

ここではお茶が飲めます。その他お茶、急須などの茶器、つゆ茶専用茶器などの珍しいものもありました。

私は玉露と抹茶と菓子のセット(820円)を頂くことにしました。

ここでお茶を頂くと、茶摘み体験ができます。その他じゃんけんに勝つと、茶の飴のすくいどりが出来ます。

抹茶

玉露の里 抹茶

表千家の方が淹れてくれました。私お茶を毎日家で煎れて飲みますが、抹茶だけはどうしても、外で飲みます。抹茶は同じ物を使っても、味が全然違います。やはりプロの方に淹れて頂くと非常に美味しい。器も織部焼が使われていて、目でも楽しめる。

表千家は香りを大事にします。味わい深かったです。抹茶は奥が深い、点て方一つ。ブレンド一つで、まるで違うお茶に変化します。

お菓子との相性も良かったです。若鮎を模した練り切り(あんこのお菓子)でした。・・・食べ終わってから写真撮ってない事に気が付きました。

煎茶

玉露は二煎頂けます。一煎目は飲み終わると、二煎目は自分でいれます。

さすが、玉露の里というだけあって、玉露美味しかった。この茶室で頂けるのも良かった。風流でした。うま味強く、ほど良い覆い香(おおいか)。爽やかで上品。

味も値段もサービスも非常に満足でした。

つゆ茶とは!?

私勉強不足で『つゆ茶』という言葉初めて聞きました。

帰ってきて、調べてみると。

つゆ茶とは 湯のみに玉露を入れ60℃程度に冷ました湯を入れ蓋をします。2分したら蓋をずらして直接飲みます。「ひと露」を飲み干す飲み方として玉露を味わい尽くすための特別な飲み方。

2煎、又は3煎飲み最後に茶葉に鰹節をのせポン酢をかけて茶葉まで食べるというのが一般的なようです玉露の甘味、渋み、苦味、コクなどす玉露のすべてを飲み干す飲み方のようです。

知らなかった為注文しなかったんです。無知ゆえに・・・こんな飲み方があるなんて、知っていれば、是非飲んでみたかった。

次行った際には必ず頼もうと思っています。

玉露の里 茶摘み体験

玉露の里 茶摘み

お茶摘みの経験はありますが、今回は『玉露の茶摘み』です。

被覆した茶葉を丁寧に手で摘んでいきます。

お茶 被覆とは??うま味成分アップの秘密玉露やかぶせ茶は、製法でなく茶葉の育て方が違います。それが被覆栽培です、この被覆をすると何が変わり、どれくらいの期間被覆するのか?など説明させて頂きます。 ...

ビニールハウスの様な光を遮った、中で作業していきます。

この時期の茶葉は少々成長していました。胸の高さ位までありました、そしてかなり摘まれている状態でしたので、探すのも一苦労。

玉露の茶摘みを経験したい場合、もう少し早い時期に来た方が良いかもしれません。(茶園の人も言っていました)

茶園の人の話

玉露の栽培は年々減っていますが。このお茶の産地、朝比奈でも減っていて、現在では8軒だけになってしまっているそうです。

この被覆という作業は手間がかかってしまうそうです。

2004年には3倍以上の栽培面積と人数がいて、年々減少傾向にあるそうです。

玉露の里 茶の華亭

玉露の里茶の華亭外観

事前情報で、茶の天ぷら付き、茶そばと玉露しるこを頂く予定でした。

どちらも楽しみで、もう口は蕎麦とおしるこになっていました。

しかし・・・手揉みではしゃぎ過ぎて、営業時間が終わっていました。

腹ペコです。この後私、バスの最終も逃し駅まで一時間以上歩くのです。

皆さん、ご利用は計画的に・・・

玉露ソフト
帰り際玉露のソフトクリームを見つけました。
うん。美味しい
でも蕎麦と玉露のおしるこ
食べたかったなぁー

綺麗な風景写真と一言

玉露の里、本当に良い場所でした。私が行ったのは年に一回の新茶まつりでしたが、通常営業のときも足を運んでみたいと思いました。

緑豊かで川のせせらぎが聞こえ、心が洗われる様でした。

皆さんも是非一度足を運んでみてください。楽しめると思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

これからも静岡中心にお茶に関する記事を上げていきたいと思います。少しでも興味がありましたら。ブックマークとTwitterのフォローをお願いいたします。